ニッポン縦断
7月27日(木)今日も晴れ、気温21℃
函館でありがたい給油支援
▲帯広神社で旅の安全を祈る山田周生
今日は帯広を出て次の給油地である山形でファームを経営する石山さんのところまでなんとか進みたいと、はりきってハンドルを握るが日勝峠で渋滞にはまった。険しい峠で有名なこの道は一車線の上りと下りでさらに運送トラックに挟まれスピードがあげられない。やっと夕張から道東自動車道に乗り、千歳で道央自動車道から苫小牧に入る頃には午後2時をまわっていた。そこでいきなり携帯に電話がなった。函館に住む曽田さんという方が燃料のBDFを用意して待っていてくれるというのだ。なんと昨日うかがった更別の為広さんが函館に連絡をしてくれていたのだ。更別から山形まで無給油で行くのはかなりつらいだろうと心配していただき、為広さんのお知り合いの曽田さんに頼んでくれたようだ。
函館の到着は午後7時半となった。さっそく函館郊外にある中道機械株式会社に務める曽田さんを訪ねた。曽田さんは燃料のことを心配して日中わざわざ50kmも離れた松前にある土木建設会社、菅原組に出向き、BDFを54リットルほど分けてもらいに行ってくれていたのだ。曽田さんは昨日の北海道新聞に載った私の記事をみて、ぜひ自分のところに寄って欲しいと思っていたという。彼はその菅原組から環境に配慮した事業をやっていきたいという相談を受け、BDFを精製するプラントの設置まで手がけた仕掛け人だ。
▲松前にある土木建設会社、菅原組のBDFを給油する二人
この他にも環境への取り組みとして海上での海洋投棄を防ぐため、排泄物におがくずをまぜ、堆肥として再利用できるバイオトイレの提案。保健施設等でのレジオネラ菌の感染を防ぐため、塩素を電気分解し除菌するミラクルバスなどを紹介するなど環境をテーマにあらゆる試みをしている熱血漢だった。いろいろお話を聞いた後、松前から調達したBDFを二人で給油した。やはり人のつながりと暖かさを感じる1日となった。
総走行距離:530km
給油:53リットル
燃費:10km/L
<つづく>
▼中道機械株式会社
曽田忠幸氏(37才)