ニッポン縦断
7月29日(土)曇り時々晴れ、気温24℃
じわりじわりと広がるBDF
郡山(福島)→岩間(茨城)→東京
郡山は昨日の天気とは打って変わって陽が射して気持ちがいい。ランクル100のエンジンも一発で始動し、快調だ。今のところB-100で続けてきているがトラブルは一つもない。郡山から常磐道に入り岩城を通り茨城に入る。今日の移動はほとんど高速道路の予定だ。
▲BDFを使用した回収車
今朝入った情報で岩間インターからさほど離れていない石岡市でバイオディーゼルを作っている方がいると聞き、訪ねてみることにする。廃棄物回収業を営む秋山勝広さんはこの業種の競争率も高まり、このままでは現状維持は困難であるとの危機感を感じていた。そんな時、毎年開催されている環境展でベンチャー企業の辺りを探索中にBDFと出会い、可能性にかけてみようとの試みが始まる。2005年夏。自社のごみ収集車一台を走らせることを可能にする。「この車の燃料は、てんぷら油をリサイクルした地球に優しい燃料です」と自ら作ったステッカーを貼り、市内を回る。
▲動物性油を使っての実験(左)秋山勝広さんに
給油をしていただいているところ
しかし、BDFの技術は得たが、それを活かして有効活用するアイデアに困っているところ。日常に根付いた市民のアイデア等募集し、みなで取り組んでいきたいという。精製機は5年のリース 残り3年。赤字になる前に なんとかもっと形にしたい「つづけたいのです」と静かに内に秘めたる熱意を込め、語ってくれた。
「化学的なことを特別勉強したわけではないが、この分野は好きなんですよ」とのやんわり笑顔。ご馳走してくださった美味しいうなぎ「スタミナをつけてください」とぼそり。「どうぞどうぞ燃料を入れていってください」と分けてくださった30LのBDFを積み、都内へ向かった。霞ヶ浦の深刻な汚染の問題等 まだまだこの地域には可能性が潜んでいるようだ。
そして東京都墨田区にある廃食油リサイクル業を営む染谷商店さんのところでBDF100%を給油させていただき、次の給油地である滋賀県は犬上郡のガソリンスタンド、油籐商事さんのところで燃料を持たす為に燃料タンク一杯にした。今日はもう遅いので東京で泊まることにする。
▲染谷武男さんと給油準備をする私(左)
▲給油をさせていただいてる私
総走行距離:350km
給油:30リットル(石岡興業)
給油:21リットル(染谷商店)