パリダカ出場準備
2006年12月21日(木)パリ 晴天
ストラスブルクまで1000kmの試走(その1)
ホテルを朝8時半に出発してガレージに向かう。パリは暮れに近づいて寒さが厳しくなったように思う。
ガレージに着くと片山右京さんに会う。右京さんとはまだ彼がF1に乗る前の1980年代にパリでお会いした時以来のご縁だ。彼も今回はBDFを使って参戦される。久しぶりにつもる話もあって長話をする。先月11月にマナスルに登って凍傷にかかり、足を切断する寸前だったという。それでも無酸素で8000m級の山を登り日本人の記録を塗り替えるつもりのようだ。ほんとうにパワフルで行動力のある人だ。
昼はフランス人メカニックが車のアライメントをとるためにパリ郊外を運転する。その後、燃料タンクのメモリを刻む作業を開始した。およそ400リットルは入ると聞いているが、実際にまだ燃料を入れて満タンにして 計ったことがない。さっそくナビの大ちゃんが燃料を入れる作業に取りかかる。これが時間がかかる。というのもタンクの中に燃料の揺れを防止するためにスポンジのようなものが入っている。このおかげで大量の燃料が一度に入らないためゆっくり時間をかけて入れなければならない。およそ3時間ほどかけて380リットルの燃料を入れる。
その作業が終わると、新品エンジンを1000km馴らし運転するべし、 とメカニックにいいつけられた。 1000km、どこを走ってこようか考えてみたが 意外とどこへ行っていいか困るものだ。 1000kmといえば東京から北海道の北まで 行く距離になる。
できるなら暖かいところに行きたいが クリスマスシーズンでそのときは シャモニーや地中海方面は混むだろうと あきらめるものの、北は積雪や凍結の 恐れがあるのでやめたい。 そこで、同じ緯度で東に進みストラスブルクに 行くことにした。片道ぴったり500kmなのだ。 そこはチームの整体師のピエールが住んでいる のでチームウエアを車に積んでサンタ(?) することにした。やはりクリスマス前ということもありパリの郊外は超込み。2時間ほどかけてパリを脱出。ヒーターが聞かないままストラスブルクに着いたのは夜中の1時を過ぎていた。